HSPが友達といると疲れるのは化学信号のせい?

HSPが友達といると疲れてしまう理由には脳の反応のしやすさや思いやりの疲労、自律神経の高ぶりなどが考えられます。

また強い証拠はありませんが何らかの化学信号を他の人よりも強く受け取っている可能性もあります。

友達の感情の影響を受けているHSP

HSPは他人の感情表現に敏感なことが分かっています。

嬉しさや悲しさを表現した顔写真を見ただけでも脳の感情に関与する部位が活発化するのです。

この反応は他人よりもパートナーの写真を見たときのほうがより顕著です。

つまりHSPはそのつもりがなくとも恋人や友人の感情の影響を強く受け取っているということです。

そのため友達と普通に過ごしていても知らないうちに疲れてしまうのです。

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思いやりの悪影響

他人を思いやることの影響は二つあります。

一つはやりがいや相手からの感謝によって満足感を得るというもの。

そしてもう一つは思いやりによる疲労です。医療従事者などの対人援助に就く人たちは思いやりの疲労により強いストレスを感じたり燃え尽き症候群に陥ることもあります。

そしてHSPはそのリスクが高いということが研究からも分かっています。たとえばHSPの看護師はバーンアウトしやすいという研究があります。

HSPのこのような特徴は友達づきあいにおいても同様のことがいえます。自分ばかり相手を思いやっていても相手から何も返ってこなければ疲れてしまうのです。

化学信号を強く受け取っている

これはかなり飛躍した理論ですが何らかの化学信号が影響している可能性もあるかもしれません。

モネル化学感覚研究所が被験者に他人の汗の臭いを嗅がせてビデオを見せ、そこに出てくる人物がどれくらいストレスを感じていると思うかを評価させる実験を行いました。

このとき用意された汗はストレスを受けたときのものと運動をしたときのものがありましたが、ストレスを受けたときの汗を嗅いだときのほうがビデオに登場する人物のストレスレベルを高く評価することが分かりました。

汗から何らかの化学信号を受け取りそれが他者の評価に影響している可能性があるということです。

HSPは臭覚が鋭い人もいますからこういったシグナルを無意識に受け取り疲労してしまっていることもあるのかもしれません。

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一緒にいるだけで疲れさせる人

HSPが友達といると疲れるのは交感神経が優位になるからといえるでしょう。

刺激に反応しやすいため神経が高ぶりやすいということです。

神経の高ぶりを抑えるには深呼吸やヨガ、マインドフルネスなどが効果的とされています。

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また友達を選ぶことも重要です。

世の中には一緒にいるだけで相手を疲れさせてしまう人が存在します。

いつも否定ばかりする人、些細なことにも感情を込めて話す人、声の大きさや話すスピードを調整できない人などと一緒にいるとHSPは疲れてしまいます。

なぜか分からないけれど一緒にいると疲れる友達というのはペースが合わないのです。

そういう友達の話は聞くだけで疲れてしまうので距離を置いたほうが良いでしょう。

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友達を選ぶとプラスの影響を受け取ることができる

すべての友達を切れといってるわけではありません。

HSPはマイナスの影響も受けやすいですがプラスの影響も受けやすいのです。相性の良い友達から受けるプラスの影響はHSPでない人よりも大きいといえます。

付き合う友達をきちんと選べばそこから良い影響を受け取ることができます。

逆に広く浅くの友達付き合いを維持しようとするとメンタルに悪影響が出るという研究結果もありますから気をつけましょう。

参考文献:Chemosignals of Stress Influence Social Judgments.

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